50代に入ると、なんとなく体調が優れない日が増えてきませんか?
朝から疲れが抜けない、急に暑くなったり寒くなったりする、気持ちが落ち込みやすい…そんな変化に戸惑うこともあるかもしれません。
これは、更年期のホルモンバランスの変化によるもの。
でも、大丈夫。更年期は病気ではありません。
ちょっとした工夫で、体も心もラクにすることができます。
今回は、更年期の不調をやわらげるための健康管理術を紹介します。
**「できそうなことから始める」**が大切なので、無理のない範囲で試してみてくださいね。
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1. 更年期の不調はどうして起こるの?
更年期とは、**閉経前後の10年間(45歳~55歳くらい)**のこと。
この時期、女性ホルモン(エストロゲン)が急激に減少し、それが自律神経や体調に影響を与えます。
よくある不調には、こんなものがあります。
✔ ホットフラッシュ(急に暑くなり、汗が出る)
✔ 冷えやすい、手足がむくむ
✔ 疲れやすい、やる気が出ない
✔ 眠りが浅い、夜中に目が覚める
✔ 気分が落ち込む、イライラしやすい
✔ 肩こりや腰痛がひどくなる
「更年期=つらいもの」と思われがちですが、正しい対策をすればラクに乗り切ることができます。
次から、具体的な方法を紹介していきますね。
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2. まずは「今の自分」を知ることから始める
更年期の不調をやわらげる第一歩は、自分の状態を知ることです。
✔ どんな症状が、どのタイミングで出る?
✔ 体調が悪い日は、どんなことをした後?
✔ 食事や睡眠のリズムは整っている?
これらを1週間ほど記録してみると、自分の体調のクセが見えてきます。
例えば、
「疲れている日にホットフラッシュが起こりやすい」
「夜遅くまでスマホを見た翌日は、朝からだるい」
といったパターンがわかると、対策がしやすくなりますよ。
スマホのメモでも、紙の手帳でもOK。
毎日書かなくても、気づいたときに記録するだけでも役立ちます。
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3. すぐにできる!更年期の不調をやわらげる健康習慣
(1)食事でホルモンバランスを整える
食事は、体調を整える基本。
特に、更年期には次の栄養素を意識するといいですよ。
✔ 大豆イソフラボン(豆腐、納豆、豆乳など)
→ 女性ホルモンに似た働きをしてくれる
✔ ビタミンE(アーモンド、カボチャ、アボカドなど)
→ 血流をよくし、冷えや肩こりを軽減
✔ カルシウム・マグネシウム(チーズ、ヨーグルト、ひじきなど)
→ 骨を強くし、イライラを防ぐ
食事をすべて変えるのは大変なので、**「毎朝、豆乳を飲む」「おやつにアーモンドを食べる」**など、できることから始めましょう。
(2)適度な運動で血流をアップ
運動は、更年期の不調をやわらげる最強の方法のひとつ。
でも、激しい運動をする必要はありません。
おすすめは…
✔ ウォーキング(1日20分) → 血流がよくなり、むくみや冷えが改善
✔ ストレッチ → 肩こりや腰痛が軽くなる
✔ ヨガやピラティス → 自律神経を整える
「今日は疲れているな…」という日は、深呼吸しながら軽く体を伸ばすだけでもOK!
(3)睡眠の質を上げる工夫を
眠りが浅い、夜中に目が覚める…そんなときは、寝る前の習慣を見直してみましょう。
✔ 寝る1時間前にはスマホやテレビを見ない(ブルーライトが睡眠の質を下げる)
✔ お風呂はシャワーで済ませず、ぬるめのお湯に浸かる
✔ ハーブティー(カモミールなど)を飲む
「寝なきゃ!」と焦るほど眠れなくなるので、眠くなったら布団に入るくらいの気持ちでOKです。
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4. 心のストレスを減らす「考え方のコツ」
更年期は、体だけでなく心にも影響を与えます。
イライラしたり、不安になったり…そんなときに試してほしいのが、**「気持ちの切り替え方」**です。
(1)「まあ、いいか」の精神を持つ
家事が完璧にできなくてもいいし、ちょっとしたミスもOK。
「まあ、いいか」と思えると、心がラクになりますよ。
(2)「好きなこと」を優先する
今まで家族や仕事を優先してきたなら、これからは自分の時間を大切に。
✔ カフェでゆっくりする
✔ 旅行に行く
✔ 新しい趣味を始める
好きなことをする時間が増えると、自然とストレスが減っていきます。
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まとめ:できることから始めよう
更年期の不調は、「完全になくす」ことは難しくても、工夫次第でラクにすることはできます。
✔ 自分の状態を知る(体調を記録する)
✔ 食事でホルモンバランスを整える
✔ 無理なくできる運動を取り入れる
✔ 睡眠の質を上げる
✔ ストレスを減らす考え方を持つ
最初から完璧を目指さなくて大丈夫。
**「できそうなことから、ひとつだけ試してみる」**ことが大切です。
50代は、新しい自分と向き合うチャンスの時期。
無理せず、自分に合った方法で、心も体もラクに過ごしていきましょう!